映画『万引き家族』は気持ち悪い?なぜ批判されるのか理由を口コミから考察
疑問に思う男性

「映画『万引き家族』は気持ち悪いって口コミでよく見かけるけどホント?」

あなたも気になってはいませんか?

映画『万引き家族』をネット検索しても「気持ち悪い」「嫌悪感」「もやもや」など。
ポジティブとは思えない情報があがっていますが、いったいどういうことなのでしょうか?

本記事では、あなたの疑問にお答えします!
映画『万引き家族』の評判を口コミや視聴者レビューから考察していきます!

映画『万引き家族』とは?作品内容について

評判を確認する前に。
まずはじめに映画『万引き家族』の作品内容について触れていきます。

作品名 万引き家族
原作者 是枝裕和
出演者(主要キャスト/役) リリー・フランキー/柴田治
安藤サクラ/柴田信代
松岡茉優/柴田亜紀
配給 ギャガ
封切日 2018年6月8日

「万引き家族」は、2018年に公開された日本の映画です。
少ない稼ぎと万引きで生計を立てる一家を描いた物語。

国内外で高い評価を受け、多くの賞を受賞しています。
中でも、フランス・カンヌ国際映画祭で最高賞の「パルム・ドール」を受賞したことは日本でも連日報道されていました。

そのため、普段あまり映画を観ない人でもタイトルだけは聞いたことがあるのではないでしょうか。

そんな映画『万引き家族』のストーリーと見どころは以下の通りです。

【ストーリー】治たち家族5人は祖母の年金を頼りに、足りないものは万引きで賄いながらも、笑いの絶えない日々を送っていた。ある冬の夜、治と息子・祥太は近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見つけ、家に連れ帰る。治たちは傷だらけのゆりを娘として育て始めるが…。
【見どころ】人と人との関係が希薄な時代に、“家族のつながり”とは何かを問う衝撃の感動作。温かい家族の幸せを、善意や社会のルールが壊していく展開に胸が締めつけられる。

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映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる5つの理由

「万引き家族は気持ち悪い」

いったい映画『万引き家族』の何がそんなに気持ち悪いのでしょうか?
ここから早速、映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる5つの理由をまとめていきます!

【理由1】監督の価値観を押し付けられている気がして気持ち悪い

監督の価値観を押し付けられている気がして気持ち悪い、という意見がありました。

「監督の価値観」とはどんなものでしょうか?
本作で描かれている価値観とは、主に「家族」についてです。

本作では、さまざまな理由のもとに集まった人々が「家族」として生活しています。
血のつながりよりも強く人を引き寄せる力があり、血のつながりがなかったとしても「家族」になれるというのです。

確かに、現代では家族観も多様化しており、血がつながっていることが家族の絶対条件ではありません。

しかし、本作の「家族」は貧困と犯罪のもとつながっているものです。
いくら貧困問題を描きたくても、犯罪を繋がりのベースにするのは倫理的に間違いではないのか、という意見もあります。

さらに、家族の繋がりを作るものとして犯罪を利用することで、犯罪を美化している。
倫理観に欠けた価値観で感動を視聴者に押し付けようとするのは気持ち悪いというのです。

【理由2】登場人物の精神が理解できなくて気持ち悪い

映画に登場する人物たちの考え方や精神が理解できなくて気持ち悪い、という意見もありました。

一体どのような考え方が気持ち悪いのでしょうか。
調べてみると、主に2つの理由が原因であるとわかりました。

一つは「生きるためだから万引きしても良い、という考え方が気持ち悪い」というものです。

作中で、主人公たち家族は生活の足しにするため万引きを繰り返します。
しかし、あまり罪の意識を見せることはなく、むしろ戦利品の自慢をするなど一種のゲームのようにもなっているのです。
法律上、万引きは犯罪で場合によっては懲役など実際に刑罰を受ける可能性もあります。
いくら貧乏でも、やっていいことと悪いことの判断がついていないのが気持ち悪いと感じる原因のようです。

もう一つは「家族がいればいいという考えが気持ち悪い」というものです。

主人公たちは、たとえ血がつながっていなくても「家族」という枠に入っていれば良い、大切な存在であるという価値観のもと生きています。
しかし、「家族」という存在そのものにいい思い出がない方にとっては、彼らの価値観は相容れないものかもしれませんね。

【理由3】万引きという犯罪を美化していて気持ち悪い

万引きという犯罪を美化していて気持ち悪い、というコメントも見つけました。

【理由2】でも述べたように、主人公たちは万引きに対して罪の意識を持っているわけではありません。
むしろ、自分達がどのようなものを万引きしてきたか自慢するような描写もあります。
ごく一般的な感覚を持った視聴者からしたら「ありえない、気持ち悪い」と感じてもおかしくはありませんね。

さらに「万引きを美化する家族を描いた監督自身も、万引きという罪を軽視しているように見える」というコメントもありました。

しかし、必ずしも映画で描いたこと=監督の思想とも限りません。
また、本作では「万引きしたことを自慢げに話すくらい彼らの教養や倫理観が欠落している」さまを描いていると考えられます。

主人公たちの置かれている境遇にも、関心を持って鑑賞するのが良いのではないでしょうか。

【理由4】ベッドシーンの描写があり気持ち悪い

ベッドシーンの描写が気持ち悪くて不快だった、という意見もありました。

作中には、安藤サクラさん演じる母や松岡茉優さん演じる長女の濡れ場が存在します。
特に、松岡茉優さんの方はまだ10代の学生で、制服姿で売春をするシーンがあります。

確かに、文章だけでもゾッとするようなシーンですね。
特に、松岡茉優さんのファンや、同世代の子供がいる方が観ると辛いシーンかもしれません。

しかし、10代の女の子が身体を売らないと生きていけないということが、一家の置かれている現実を描いていることも事実です。
生々しく描写するからこそ伝わるものもあるかと思います。

とはいえ、センシティブなシーンが苦手な方もいますよね。
そういう方は、あらかじめ映画のどの辺りで流れるか調べておくか、信頼できる人と一緒に観てはいかがでしょうか。

【理由5】つまらないのに話題になっている理由がわからない

そもそもつまらないし、話題になっている理由もわからないという意見もありました。

「つまらない」と評価している人は、一体どのような部分をつまらないと感じているのでしょうか?
調べてみると、「淡々と話が進む」「古臭い日本的な価値観がつまらない」というコメントを多く見かけました。

「淡々と話が進む」については、確かに派手な映画ではないので、そのように感じる方がいるのも理解できます。
派手なアクションや捕物劇などではなく、主人公たちの日常をただ描いた作品では、人によっては退屈に感じるでしょう。

もう一点の「古臭い日本的な価値観がつまらない」というコメントに対しても、同様に感じる方が多いのも頷けます。
「家族は大切なものである」「血の繋がりだけが家族をつくるのではない」「義理人情とはどういうものか」と言った要素が多く出てきます。
現代的な価値観の方にとっては古臭くつまらないと感じるかもしれません。

さらに、本作はカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞しています。
しかし、実際に鑑賞した方の中からは「なぜそんなに高評価を得ているかわからない」という声も挙がっています。

一体なぜでしょうか。
理由として、映画賞で高評価を得た作品は、社会問題など明確なテーマを描いた作品が多いと考えられます。

そのため、エンタメとしての面白さと作品への評価は必ずしもイコールにはならないのではないでしょうか。
「映画=楽しく観られるエンタメ」という気持ちで観ると、少し面食らってしまうかもしれないですよね。

映画『万引き家族』のSNS上での良い口コミ

【図3】

ここまで映画『万引き家族』が気持ち悪いと言われる理由について解説してきました。

気持ち悪い理由だけでなくどんな口コミが投稿されているのか?
これから映画『万引き家族』を見る予定の方にとっても気になる情報ですよね。

ここからは映画『万引き家族』のSNS上での口コミをまとめていきます!

まずは映画『万引き家族』のSNS上での良い口コミから。
先に悪い口コミを確認したい方は、こちらからご覧ください。

【良い口コミ1】引き込まれて気持ち悪いくらい感情移入してしまう

物語に引き込まれる、気持ち悪いくらい感情移入してしまう、という口コミがありました。

本作は、リリー・フランキーや安藤サクラ、樹木希林に松岡茉優という、各世代の演技派と評価される俳優が集まっています。

中でも、妻を演じる安藤サクラ、学生の娘である松岡茉優を評価する声が多くあります。
女性だからこその貧困や、抜け出そうとして売春行為をおこなってしまうという悲惨なシーンは、誰もが感情移入してしまって辛いシーンではないかと思います。

彼らの演技にもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

【良い口コミ2】自分の送る生活の豊かさに気付くことができた

自分の生活の豊かさに気づくことができた、という口コミもありました。

作中で主人公たちは給料や年金だけでは生活できず、万引き、売春をして生活のためのお金を稼いでいます。

その日暮らしていくのもやっとというのが現実です。
彼らの姿を見て、自分がいかに豊かな生活を送れているか気づくことができた、というのです。

確かに、普段日常を送っている中で自分の生活を考える機会はなかなかありませんよね。
自分の生活の豊かさに気づくと共に、そうでない人に何かできるか考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

【良い口コミ3】静かな映画なのに最後まで目が離せない

静かで穏やかに進んでいくのに、最後まで目が離せなかったという口コミもありました。

確かに、本作は【理由5】でも述べたように派手な映画ではありません。

しかし、セリフの裏に隠されていた真意や「彼らは本当に家族なのか?」という視聴者の疑問を、絶妙なタイミングで提示してくれるのです。
そのため、静かな映画だけれど最後まで面白く観れた、というのです。

1人でじっくり観るも良し、誰かと観て議論するのも良し、といろいろな見方ができる映画ではないでしょうか。

映画『万引き家族』のSNS上での悪い口コミ

【図4】

ここでは映画『万引き家族』のSNS上での悪い口コミについてまとめます。

【悪い口コミ1】問題提起だけして解決策が提示されないから救いがない

問題提起だけして具体的な解決策が提示されないので救いがなく感じる、という意見がありました。

「万引き家族」は血のつながらない家族や万引きを通し、日本社会の冷たい部分や貧困問題を描いた作品です。

しかし、問題に対して何か解決策が提示されるわけではありません。
ただ「そのような一家があった」という描き方をして終わります。

確かに、鑑賞者の考え方によっては「もっと具体的な解決策を映画で提示するべきでは?」と感じるかもしれません。

しかし、「現状を知り、解決策を鑑賞者に考えさせるためにあえて映画の中では提示しなかった」と受け取ることもできるのではないでしょうか。
観た後に、いろいろな人と意見交換をしてみるのも面白いかもしれません。

【悪い口コミ2】テーマがぼんやりしていてもやもやしたまま終わる

テーマがぼんやりとしていてもやもやしたまま終わる、という口コミもありました。

実際に鑑賞してみると、確かにテーマとして「家族」「貧困」「社会からの排除」などは読み取れます。
しかし、提示されたテーマに答えがあるわけではなく、ラストも主人公たちのこれからがはっきりとしないまま終わってしまいました。

ですが、見方を変えると「視聴者に委ねられている」という考え方もできます。
本作が伝えたいことは何か、彼らはこれからどうなっていくか、ぜひ考えながら観てはいかがでしょうか。

【悪い口コミ3】玄人むけで正直つまらないと感じた

玄人向けの映画だと感じた、自分にとってはつまらなかったという意見もあります。

今までも述べてきましたが、本作はエンタメとしての要素よりも社会問題をテーマにしています。
そのため、「考えさせられる」映画であることは間違いありません。

故に、娯楽として映画を観たい!という気分の時に観るとがっかりしてしまうのではないでしょうか。
「今日はじっくりと物事を考えたい」「観たものを誰かと議論したい」という時に観るのがおすすめです。

映画『万引き家族』の相関図は?読者の疑問まとめ

【図2】

最後に気持ち悪いだけでなく映画『万引き家族』の相関図など。
作品に対する読者の気になる疑問についても真相解明していきます!

【疑問1】映画『万引き家族』の相関図を教えてほしい!

疑問に思う人

「映画『万引き家族』の相関図を教えてほしい!」

【疑問2】映画『万引き家族』を視聴できるVODサービスはどれ?

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まとめ:映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる理由を口コミから考察

映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる理由を口コミから考察してきました。

改めて、映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる理由をまとめると、

映画『万引き家族』は気持ち悪いと言われる5つの理由

  • 【理由1】監督の価値観を押し付けられている気がして気持ち悪い
  • 【理由2】登場人物の精神が理解できなくて気持ち悪い
  • 【理由3】万引きという犯罪を美化していて気持ち悪い
  • 【理由4】ベッドシーンの描写があり気持ち悪い
  • 【理由5】つまらないのに話題になっている理由がわからない

今回調べてみて、気持ち悪いと言われている理由として「価値観が違いすぎて理解できない」があると感じました。
主人公たちが万引きを繰り返し、それを罪とも思っていないような態度が視聴者に「理解できなくて気持ち悪い」と感じさせているのではないでしょうか。

しかし、本作は私たちが一般的に持っているような倫理観を獲得する機会すらなかった人々を描いています。
「万引き家族」はフィクションですが、日本には彼らとそう変わらない生活をしている人もいるはずです。

どうすれば貧困を減らしていくことができるのかを考えるべきである、そう感じる映画だと思います。

映画『万引き家族』に関する記事を最後までお読みいただきありがとうございました。