【駄作?】ゲド戦記はひどいと言われる5つの理由と評判を口コミから検証
疑問に思う男性

「ゲド戦記はひどいって口コミでよく見かけるけどホント?」

あなたも気になってはいませんか?

ゲド戦記をネット検索しても「原作者 激怒」「ジブリじゃない」「意味不明」など。
ポジティブとは思えない情報があがっていますが、いったいどういうことなのでしょうか?

本記事では、あなたの疑問にお答えします!
ゲド戦記の評判を口コミや視聴者レビューから真相検証していきます!

ゲド戦記とは?作品内容について

評判を確認する前に。
まずはじめにゲド戦記の作品内容について触れていきます。

作品名 ゲド戦記
原作者 アーシュラ・K・ル=グウィン
出演者(主要キャスト/役) 岡田准一/アレン(レバンネン)
手嶌葵/テルー(テハヌー)
菅原文太/ハイタカ(ゲド)
配給 東宝
封切日 2006年7月29日

ゲド戦記は、アーシュラ・K・ル=グウィンの世界的ファンタジー小説を原作としたアニメ映画。
アニメーション制作会社スタジオジブリが手掛けた第14作目の長編作品です。

監督は、世界を代表するアニメ監督宮﨑駿の長男、宮崎吾朗。
自身初となるアニメ映画制作で監督デビューを果たします。

制作発表当時、異例のデビューが話題となり世間を騒がせました。
興行収入は76.5億円で、ジブリ作品のなかでは歴代7位。

賛否両論を呼んだ話題性も手伝い、興行的には成功をおさめました。

そんなゲド戦記のストーリーと見どころは以下の通りです。

【ストーリー】多島海世界“アースシー”では、西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の住む東海域に現われ共食いを始めた。それに呼応して、世界ではさまざまな異変が起こり始める。世界の均衡が崩れつつあるのだった。偉大な魔法使い、大賢人ゲドは、災いの源を探る旅に出る。やがて彼は、心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンと出会う…。
【見どころ】ル=グウィンの名作ファンタジー『ゲド戦記』をスタジオジブリが映画化した長編アニメーション。巨匠・宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗の第一回監督作品。声の出演は主人公アレン役に岡田准一、ヒロインのテルー役には新人・手嶌葵。

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ゲド戦記はひどいと言われる5つの理由

「ゲド戦記、ひどい映画でリピーターもないでしょ!と思っていましたがなぜ観客動員数いまだ1位?操作でしょ」
引用: Yahoo!知恵袋「映画」

「ゲド戦記はひどい映画でリピーターもいない」

いったいゲド戦記の何がそんなにひどいのでしょうか?
ここから早速、ゲド戦記はひどいと言われる5つの理由をまとめていきます!

【ひどい理由1】原作を独自解釈したストーリーがわかりにくい

「終わりまで観たけれど、何が言いたいのかわからない」
「どんな話だったか思い出せない」、といった意見が多くありました。

なぜストーリーが難解だと酷評されてしまったのか?
難解なのは、ベースにした原作の事情によることが大きいかもしれません。

ジブリ版ゲド戦記は、原作の第3巻「さいはての島へ」をベースにしています。
しかし内容は、第1巻の「影との戦い」の要素を色濃く反映しているのです。

さらに言うと映画の展開は、吾朗監督が感銘を受けた宮﨑駿の絵本「シュナの旅」の流れに沿って進みます。
ただでさえ原作本が複雑なのに、そのうえ自分の好きな絵本の要素も盛り込んで二時間の映画にしようとしたのです。

複数の要素が重なっては、話の展開が読めなくなるのも無理はないでしょう。

ただ、それだけ監督の映画に対する情熱が強すぎたのかもしれません。
ポスターになった監督自ら描いた竜の絵は、力強いものがあります。

【ひどい理由2】主人公アレンに感情移入ができない

ゲド戦記の主人公アレンは、今までのジブリ作品にはない陰鬱な性格の持ち主です。

臆病で優柔不断、おまけに物語の冒頭で父親を殺してしまいます。
また映画全体に漂う空気も、なんだか暗くて重苦しい内容になっています。

今までのジブリ作品を期待して観ると、戸惑いを隠せない人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、それが逆に魅力になると思う人も少なからずいるようです。
実際、「主人公がメンヘラだから感情移入しやすい」という意見もちらほら見受けられました。

もしかしたら監督は、そんな傷つきやすい人たちに向けて作っていたのかもしれませんね。

【ひどい理由3】キャラクターの表情が作画崩壊レベル

作画崩壊の例としては具体的に、

「アレンの顔のシワが半端ない」
「クモのシーンは完全に崩壊している」などが挙げられます。

散々な言われようですね(笑)。

しかし、実際に筆者は公開時に映画館で観ましたが、少なくとも「作画が崩壊している」とは思いませんでした。
なので今回記事を書くにあたり、再度該当箇所を確認してみたものの、やはりそこまでひどくは感じなかったです。

ではなぜ多くの人が作画崩壊だと感じるのでしょうか?

原因はおそらく、「ゲド戦記」が今までのジブリアニメのクオリティーに比べたら劣るから、ではないかと思います。
そう考えると確かに、他のジブリ作品に見られるような細やかな動きや、迫力には欠けますね。

作画クオリティーがずば抜けているジブリだからこそ、観客が要求するレベルも高いのかもしれません。

【ひどい理由4】声優の演技が下手で映画に集中できない

「声優が下手」問題は、なにも「ゲド戦記」にはじまったことではありません。
この問題は、ジブリ作品にはおなじみの「お家芸」みたいなもので、作品が出る度に話題になるようです。

要するに、「アニメの声優経験のない者が声優をする」という違和感です。

ただ、声優問題はアニメ作りに対する制作側のスタンスの違いと言えるかもしれません。

「作品に現実のようなリアリティーを持たせたいと考えたときに、ナチュラルな俳優や経験のない新人のほうが良い。」
制作側がそう判断したのではないでしょうか。

新人声優のほうが話題にもなりますからね、この理由が一番だったりして。

【ひどい理由5】原作者が激怒するほど改変されている

原作者のル=グウィンは映画を見て、「これは私の映画ではない。吾朗の映画だ」と言ったそうです。
ちゃぶ台をひっくり返すまでの怒りはないものの、少なくとも違和感を表明するコメントは出しています。

「物語のつじつまが合わない」
「(主人公の父殺しについて)動機がなく、きまぐれ」

などと発言しています。

ただ原作者は、もともとこの作品を父である宮﨑駿監督に作ってもらいたかったそうです。
宮﨑駿監督は、言わずと知れた原作を無視して独自に改変する常習者で有名。

宮﨑駿監督がもし原作を無視した「ゲド戦記」を作っていたらどうなっていたでしょうか?

神のみぞ知る、です。

ゲド戦記のSNS上での良い口コミ

【図3】

ここまでゲド戦記がひどいと言われる理由について解説してきました。

ひどい理由だけでなくどんな口コミが投稿されているのか?
これからゲド戦記を見る予定の方にとっても気になる情報ですよね。

ここからはゲド戦記のSNS上での口コミをまとめていきます!

まずはゲド戦記のSNS上での良い口コミから。
先に悪い口コミを確認したい方は、こちらからご覧ください。

【良い口コミ1】主人公アレンのイケメンフェイスが好き

調査してて一番目に入ったのは、アレンに対するポジティブな評価でした。
特に、アレンの顔がタイプだと言う女性が多く見受けられ、筆者には衝撃でした。

物語の中盤で、主人公が奴隷商人に捕まり首輪をつけられる印象的なシーンがあります。
そのシーンにおける「イケメンに首輪」というシチュエーションが、女子にはなにやらグッと来るものがあるようです。

どこでファンの心に響くか、わからないものですね。

【良い口コミ2】挿入歌の「テルーの唄」が良い

映画の中身は忘れても、この手嶌葵の唄だけは覚えているという人が多かったです。
声優としては違和感があっても、さすがは歌手ですよね。

ジブリに外れ曲なしというセオリーは、どうやらゲド戦記にも当てはまるみたいですね。

どんな曲だったか?気になる方は以下視聴ください。

【良い口コミ3】原作を意識しなければ意外と面白い

原作は世界的にも有名なファンタジー小説です。
その世界観が好きな人にとっては、映画版とのギャップがありすぎるのかもしれません。

アニメ監督の押井守は「ゲド戦記」について、こう述べています。

「初監督でこれだけのものが普通の人に作れるだろうか? 合格点を与えていいだろう」

そう考えてみると、わかる気がするかも。

ゲド戦記のSNS上での悪い口コミ

【図4】

ここではゲド戦記のSNS上での悪い口コミについてまとめます。

【悪い口コミ1】原作の方が断然面白い

やはり第一に思ってしまうのは、どうしても原作の評価と比べられることが多いということ。
もともとは宮﨑駿が原作に惚れ込んだのが、映画化のきっかけなのだそう。

世界の巨匠をも唸らせる原作の力は、強大なものがあります。
ただ、吾朗監督がその大作に挑戦したことだけでも評価してあげたいです。

【悪い口コミ2】笑いどころがない

映画は主人公の内面の弱さを強調するあまり、全体に重苦しい雰囲気が漂います。
原作にあるような、自身の影に立ち向かう勇敢さは、あまり見られません。

冒頭の「父殺し」のシーンは、原作にはないものでした。
このアイデアは、プロデューサーの鈴木敏夫氏が発案したのだそうです。

「今の時代を考えると、息子が父を刺すほうがリアルだ」

「笑い」の要素がないのも、現代のリアルを追求した結果なのかもしれませんね。

【悪い口コミ3】やはり駿にはかなわない

偉大な父(駿)を持った息子の苦悩がうかがえます。
ただ、吾朗監督自身の苦悩がアレンに反映していると思うと、映画も違った見方ができそうです。

「父殺し」をあえて追加した理由。
それは吾朗監督自身が、父親を超えたかったのかもしれませんね。

ゲド戦記はなぜ炎上?読者の疑問まとめ

【図2】

最後にひどいだけでなくゲド戦記の炎上理由など。
作品に対する読者の気になる疑問についても真相解明していきます!

【疑問1】ゲド戦記の炎上理由ってなに?

疑問に思う人

「ゲド戦記の炎上理由ってなに?」

原作者が作品を見て酷評したこともそうですが、公開当時、さまざまな意見が噴出しました。

原作とかけ離れたストーリー。
どうして息子が監督するんだという批判。

公開前から、父親との確執が話題となり、メディアにも取り上げられました。
確執そのものが話題作りの炎上商法だ、との声も。

炎上理由は、この作品の注目度が高かった証だとも言えます。

【疑問2】ゲド戦記を視聴できるVODサービスはどれ?

疑問に思う人

「ゲド戦記を視聴できるVODサービスはどれ?」

過去の作品であれば、VODサービスで現在配信中です。
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【疑問3】ゲド戦記の原作はある?漫画でも読めるのかな?

疑問に思う人

「原作はある?漫画でも読めるのかな?」

原作はあります。
1968年から2001年にかけて出版されたファンタジー小説が原作です。

本編全4巻、外伝全2巻、計6巻のシリーズ構成となります。
映画版はその3巻をベースにしたと言われています。

今でもネットや書店で、手に入れることができますよ。

まとめ:ゲド戦記はひどいと言われる理由を口コミから検証

ゲド戦記はひどいと言われる理由を口コミから検証してきました。

改めて、ゲド戦記はひどいと言われる理由をまとめると、

ゲド戦記はひどいと言われる5つの理由

  • 原作を独自解釈したストーリーがわかりにくい
  • 主人公アレンに感情移入ができない
  • キャラクターの表情が作画崩壊レベル
  • 声優の演技が下手で映画に集中できない
  • 原作者が激怒するほど改変されている

ひどいと言われるコメントが多かったのは事実です。
中でも、今までのジブリファンを唸らせるほどの力量が監督にはまだ備わっていなかったことが原因として考えられます。

やはりデビュー作ということもあり、技術的にも経験的にも粗削りな部分が目立った結果だと言えるでしょう。

しかし、後の作品である「コクリコ坂」では、ゲド戦記が苦手な人でも評価する声が数多く見受けられました。
当初話題性が高かっただけに、当時の観客にはジブリブランドのフィルターが強く作用したのかもしれません。

今から観返してみると新たな発見があるかもしれませんよ。

ゲド戦記に関する記事を最後までお読みいただきありがとうございました。